あきれたというかなんというか、こんなニュースがあった。

「雨なので家まで送って」非常識110番急増、警察業務に支障も(2008年5月6日03時03分 読売新聞)
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緊急性のない110番や事件事故と関係のない相談に、各地の警察が苦慮している実態が読売新聞の調査で明らかになった。

 少なくとも37都道府県の警察本部が業務と無関係な通報や苦情の実例を把握しており、中には「雨が降ってきたので家に送って欲しい」という要求まであった。

 警察庁によると、110番の受理件数が減少傾向にある中、こうした通報は増え続け、昨年は95万件に増加。専用回線がふさがってしまうなど業務に支障も出始めている。
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「旅行に行くので犬にエサをやって」
「交際中の女性から別れ話をされたので説得して」
「コンサートの予定を教えてほしい」
「仕事で朝早いので自分の家の前だけ除雪して」

などの非常識な電話が110番にかかっているとか。警察側もそうそう邪険に扱えないのでそれなりの電話対応をしているのだろうが本来の業務に支障が出たのではいけない。

電話をかける側も、どういうつもりでかけているのか。これぐらいのことは警察で聞いてくれるだろうとちょっと拡大解釈してかけているのか、あるいは本気で警察の仕事だと思ってかけているのか。公の機関に公私混同した公私混同したような依頼をする様は、子供の通う学校に対して理不尽な要求を繰り返す「モンスターペアレントの増加」にも重なってみえる。

今の世の中、何の悪気もなくこんな様々な要求も警察に言えばなんとかしてくれると思っている人が意外と多いのではないか、とも思う。いろいろな機関で市民、区民からの相談窓口を「ナントカ110番」という名前にしているところは非常に多いと思うが、その影響が出ているのではあるまいか?と思ったり。”110番”という言葉がよろず承りのような響きを持ってしまったのではなかろうか、と。