06fe18e1.jpgほぼ日手帳のお試し版が再度届いた。このお試し版というのは1日1ページが特色であるほぼ日手帳の良さを知ってもらおうと、1ヶ月分だけのものを無料で配布しているものだ。

”再度”届いた、と書いたのはわけがある。以前に1度頼んだ分は届いているのだが、このお試し版で使われている紙が本物とわずかに仕様が違うことがわかり、検討の末、頼んだ人全員に再度配布されたものだ。

確かに本物と違っていてはお試し版として不十分だ。とはいえ、違いは万年筆や水性マジックで書いたときにわずかに裏移りしやすいという点だけなのだ。

私のように本物を買うついでに無料だから頼んじゃえ!という人もたくさんいるはずである。つまり使うかどうかも怪しいのだ。たかが無料、されど無料。

当然コストは馬鹿にならない。希望者にだけ再配布するという対応だって十分のような気もする。だがそこできちんと全員に配布するのが”ほぼ日”のポリシーなのだ。

ほぼ日手帳を作り始めた頃、糸かがりがほつれやすいために、お試し版ではなく本物の手帳そのものを全員に配り直したとの話も聞く。儲けなど吹き飛んでしまったことだろう。しかしそのお客様を大事にするマインドがあってこそ、今の売上1位を誇る手帳に成長したのだろう。

顧客満足という言葉で片付けるのはたやすいが、そこには芯の通ったポリシーが感じられる。単純に横並びにはできないが、企業不祥事の続く昨今、見習うべきところが多くあると思う。

ほぼ日手帳2008 お試し版