a09a2714.jpg「トトロの森を描いた人。」というキャッチコピーが興味をそそる『男鹿和雄展』を見て来た。

「トトロ」「おもひでぽろぽろ」「もののけ姫」などジブリ映画の美術監督を務めた男鹿和雄氏の展覧会で、実際の映画で使われた背景画がふんだんに観られる貴重なものだ。

場所は東京都現代美術館。最寄駅からちょっと距離のある立地。暑い日だったがのんびり公園の中を歩いていった。着いてみると夏休みということもあり、70分待ちの行列。幅広い年齢層に人気の高さが伺える。

さて入場してみるとまずは古いアニメの背景が並ぶ。「ガンバの冒険」「あしたのジョー」「幻魔大戦」など様々なアニメに関わっていたようだ。

その後はジブリアニメのコーナーに。男鹿氏が美術監督という立場ではなかったものも含めてずらりと並ぶ。やはりトトロのコーナー辺りが人気か。

氏の描く背景には優しいタッチの中にも主張があるというか、生命がふきこまれているように見える。遠景と近景をうまく描き分けているので非常に奥行きや広がりも感じる。ジブリ映画にとって大きな存在であることがわかる。

後半には映画の背景をバックに写真を撮れるコーナーがあり、次々と記念撮影が行われていた。その後には、折り紙でトトロを折ろう!のコーナーがあり、子供達に混ざって折ってきた。トトロのお腹と折目が描かれた色紙を折る。後半の手順が難しく、みんな同じようなところでてこずっている。最後に自分で顔を描いて出来上がり、だ。

なかなか楽しかった。9月末までの開催。