Q.E.D.―証明終了 (1)

推理物のコミック、というと、『金田一少年の事件簿』『名探偵コナン』が有名どころだが、ネットか何かで「Q.E.D.」という漫画があることを知った。マガジンGREATという隔月刊誌に掲載されているので、知名度がいまいちのようだ。

どんな漫画なのか全然情報は得ていなかったが、先日ブックオフに行った時にたまたま見つけて立ち読みしたところ、これが面白い。後日、またブックオフに行った時に3巻くらいまであったので買ってきた。次が読みたくなった。別な店(ブックオフの別店舗なんだが)に行ってみるとたくさんあった。

勝手に5巻くらいまでのものと思っていたら、22巻まででているとのこと。とりあえず古本屋にあるだけ買って、あとは本屋で買ってきて揃えた。ということで年末年始はかなりこれにハマっていた。

燈馬想(とうま・そう)という高校生が主人公。これがまた15歳でMITを卒業したという経歴だ。水原可奈というクラスメートやその父の水原警部、MIT時代の友人などが主な登場人物。ミステリとしての完成度も高く、トリックの解明もかなりすっきりと理屈が通っている。ミステリファンの間でも評価が高いようだ。

隔月刊誌で一話完結というところも人気のあるところか。当然、一週毎に読者をずっとひきつけておかなければならない週刊誌とは構成が異なり、じっくりと描けるメリットもある。ひきつけておくために次々と人が死んだりということもない。また、まったく殺人の起こらない、日常のちょっとした事件を解決する回が多いのも特徴だ。それでも十分推理物としてなりたっている。

また、主人公はMITの数理学専攻だったため、数学の話が絡んでくるストーリーがいくつかあるのが、もう1つの特徴。こんな漫画他に見たこと無い。

ということで結構オススメ。以下の「Q.E.D. ザ・トリック・ノート」というガイドブックまででているくらいなのでやはり人気あるのだろう。

Q.E.D.トリックノート